2007年9月17日にイイパンはオープンしました。
おかげさまで今週でちょうど丸3年目を迎えることができました。
オープン前の宣伝は、友人・知人、知り合いのお店にカードを
置かせてもらった程度でした。
当日は、こんな不便な場所の、1人か2人入ればいっぱいになってしまう
お店にお客さんなんて来るのだろうか・・・
と不安しか頭になく、ビクビクドキドキの開店でした。
この日お客さんの3分の2は自分の友人、という結果で、
パンを焼く段取りやリズムが全く掴めていない状態で、
失敗のぺちゃんこになったパンが山積みになった一日でした。
あれからあっというまに3年。
作業の段取りも徐々に掴めるようになり、
酵母もずっとかけ継ぎ続けて、ようやっと酵母と
仲良く会話が(ほんとは話はしてませんよ)出来るように
なりました。
その中でたくさんの出来事がありました。
昔の同級生や、同級生のお母さんがパンを買いに来てくれたり、
お客さんと話が弾んでパンを黒こげにしてしまったり、
開店して3ヶ月目で、初めて売り切れになって感動したり、
いろんな方がくれるアドバイスに一喜一憂し、
自分というものがぶれてしまったり、
すべて一人で抱える仕事量に疲れて、体全身が悲鳴をあげていたり、
3年間の営業で、お客さまが1人しか来ない日があったり、
お客さまの温かい一言で、思わず目の前で泣いてしまったり、
いつもおいしい差し入れを下さる方がいたり、
もう見事にでこぼこな3年間でした。
時には走りすぎて、暴走して倒れたり、また休んで
のんびり歩き始めたり。
でも、でこぼこでいいんじゃないか
と今は思えます。でこぼこだからこそ面白いんだと。
パンを通していろんな人と繋がっていきたい。
食べたらパンはなくなってしまうけど、その人の
命に繋がってゆけたら。エネルギーになっていけたら。
そう思い、始めたパン屋。
パンを通して色々な人に励まされたり、
元気を頂いたり、
気がついたらたくさんの目に見えない大事なものを頂いていました。
パン屋を始めたからこそ出会えた人たち。
ありがとう、だけでは言い尽くせない感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。
また、明日からも、鼻歌でもフンフン歌いながら
でこぼこにパンをつくっていこうと思う所存です。
ささやかですが、3周年の17日金曜日と翌日18日土曜日、
お客様にプレゼントをご用意したいと思います。
ご来店をお待ちしています!